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東京失踪者
Jun Kawabata 写真集

2019.12.3 (Tue) 発売

CD(サウンドトラック)付き
¥3,600. + Tax
ケース入り/208ページ

川端 潤 写真展『東京失踪者』(2019.10.15)

期間:2020年2月18日~2020年2月23日
場所:Gallery 5610
〒107-0062 東京都港区南青山5-6-10 5610番館
Tel : 03-3407-5610
Fax : 03-3406-6300
E-mail : gallery@deska.jp

PHOTOBOOK

噓と本当の話のB級SF世界へようこそ
泥に咲く花、見えない黄金の花を探して…

写真集

2011年3月11日あたりから東京を写した写真集。
映画美術の木村威夫先生とよく飲み歩いていた。
浅草、恵比寿、調布、銀座。
そして、よく鰻を食べた。
酒を飲むうちに、映画美術とリアルな世界との違いがわからなくなった。
何だかこの世の中もつくりものの世界みたいだなとも思った。
噓と本当の話がいっぱいあるし。
そんなことを考えながら歩いていた。

僕のまわりのミュージシャン、監督、モデル、女、飲み屋の人、ソムリエ、レストランのコック、ドラッグクイーン、路上生活者、地下鉄をなんとなく撮った。
ここ暫くは東京を失踪していた気がする。

川端 潤

COMMENT

汚れた天使たちの夜

 ここに登場する人物は、川端潤の目玉がみつけた漂流者で、有名無名を問わずそして生死も問わず、みんな寄る辺ない表情をしている。圧倒的な印象を残すのは夜の街で遭遇したらしいホームレスのおとこで、ほかのみんながそうとは自覚していない根っこのなさをグィッと突きつけてくる。ほかのみんなは職業を持ち、明日の予定をかかえていて、都市の非情さ一瞬の苛烈さを見ないふりをしている。そうでないのは、物故者で、これはもうあちら側へ行ってしまっていて、その存在は揺るぎない。

 奇妙な、どことなく甘美でさえある写真集で、夜の波止場へ行って岸壁の下を覗き込んでいるような気分になった。つやつやと黒い水面には、漂流物が浮いていて、そこに遠いネオン街の光がうつっていて見飽きない。

 出てくる人物ははっきりとした基準で選ばれているとは思えない。たまたま遭遇してしまって、シャッターを押したというようなゆるやかな選択だろう。だから、それぞれの人物の深度を測ろうとしても詮無い。

 それというのも、川端潤は、ひとつとして否と言わず、あっちへ行けと排除することをしないからだ。彼とはずいぶん一緒に飲んだ。秘匿しておきたかった場所へも案内して、都市にかろうじて残されている獣道をうろついた。そうした伴侶として、こんなに気持ちのいい男はいない。小難しい話をしない、相手を観察したり、批評したりしない、という都会っ子のルールに精通しているからだ。繊細さもあり侠気もあって友とするにはこんなにいい奴はいないかもしれない。

 映画作家でもあり作曲家でもあって多才な人物だが、根底にあるのはシティボーイの移り気とサッと後を引かない叙情味だと思う。その持ち味が横溢していて、この写真集は無二のものになった。クルト・ワイルなら、三文オペラと謳うだろう、場末の群像劇だ。

 東京にこだわっているのは、東京育ちだからで、すっかり荒廃して老いさらばえた(としか思えない)東京を突き放すこともしないで抱擁していることに、少し感動しかかった。

佐伯 誠 (文筆家)

SOUNDTRACK

+ CD

 このアルバムは『失踪者』、『REINCARNATION』、『LOOKING FOR THE QUIET SUN』の過去に僕が制作した3枚のアルバムからの8曲と、映画『黄金花』(2009年 木村威夫監督作品 出演 : 原田芳雄、松坂慶子)用に制作したサウンドトラックに新たに歌詞をつけた曲を加え9曲で構成されている。『東京失踪者』なる写真集を想定して作った曲である。
2011年3月から制作し始め2019年にまとめ上げたオムニバスみたいなものである。まとめるにあたり、何曲か手直しをした。
東京を失踪するイメージが感じられれば幸いである。

川端 潤

廻り舞台

蓮の花に触れた七月
あなたを想い起こし辿る森のなかへ
舞台がはじまるよう...

見つけられずにいた花は
あなたに会える日を数えていたように
はてしなく思えた...

まわる舞台の妖精は
愛のことばをいたずらに傷つけた
大切なあなたを. . .

もしも時間が消えたなら
すべての悲しみも消えてしまうかしら
舞台が終わるように...

あなたへの愛しい気持ちは
夏の夜に眠りかけた蓮の花のように
そっと秘めておくわ . . .
作詞:万琳 はるえ 作曲:川端 潤
CD盤面

9曲 45分 (2019年4月)
01 Sigh of Thousands (失踪者 / Jun Kawabata)
02 On the Beach (失踪者 / Jun Kawabata)
03 Espinho (REINCARNATION / Jun Kawabata)
04 Sweet Nothing (LOOKING FOR THE QUIET SUN / Jun Kawabata)
05 So FarII (REINCARNATION / Jun Kawabata)
06 Incantatin (REINCARNATION / Jun Kawabata)
07 Sorrento (LOOKING FOR THE QUIET SUN / Jun Kawabata)
08 Looking for an Angel (LOOKING FOR THE QUIET SUN / Jun Kawabata)
09 廻り舞台 (Sign of Pink / God's Pink)
Jun Kawabata (Piano, Mini Moog, Mellotron, Voice, Percussion)
All Music Composed by Jun Kawabata

参加ミュージシャン
井上jujuヒロシ (Sax)、類家心平 (Trumpet)、喜多直毅 (Violin)、
Yokotarou (Guitar)、内海利勝 (Guitar)、万琳はるえ (Vocal)、God's Pink

PROFILE

Jun Kawabata

Jun Kawabata

旅と焚火が好きである。

Jun Kawabata 情報サイト。

写真家、作曲家、映画プロデューサー。

東京都出身。
1986年にエド・ヴァンデル・エルスケンのアシスタントを務める。
写真集『Absolute Elsewhere』『No Matter Where You Go』、『SO FAR』を発表。
前2作はニューヨーク、ロンドンのポール・スミスにて、セレクト販売された。
映画美術の木村威夫監督映画作品、『馬頭琴夜想曲』(鈴木清順、山口小夜子出演)、『海をみつめて』(深緑夏代出演)、『夢のまにまに』(長門裕之、有馬稲子、宮沢りえ出演)、『黄金花』(原田芳雄、松坂慶子出演)、佐藤寿保監督作品『名前のない女たち』、藤本幸久監督作品『One Shot One Kill』、『アメリカばんざいl』の音楽を担当。
また、実験音楽のイベント『CINEMATIC VOICES』のプロデュースも行っている。
最近では、ミャンマーの民族音楽のアルバム『Beauty of Tradition -ミャンマーの伝統音楽、その深淵への旅。- 』、ドキュメンタリー映画『Beauty of Tradition -Under The Sky of YANGON- 』を発表。

Jun Kawabata 写真集 CD(サウンドトラック)付き

東京失踪者 Tokyo Alien. Tokyo Absconder

著者:川端 潤
発売日:2019年12月3日
定価:¥3,600. + Tax
体裁:W148×H240mm/ケース入り/208ページ
発行・発売:エアプレーンレーベル

ケースと本書とCDの盤面

CAST

失踪者たち

隅倉啓美(夜の飛行機のモデル)
Hiromi Sumikura (A model in "Night Flight")

関根進_オー・シザーブル & ビストロ・ド・ラ シテ
Susumu Sekine_Aux Six Arbres & BISTRO DE LA CITE

小渕暁子(デザイナー)
Akiko Obuchi (Designer)

木村威夫(映画美術監督)
Takeo Kimura (Director of film art)

大木トオル(ミスター イエロー ブルース)
Toru Oki (Mr.Yellow Blues)

ギリヤーク尼ヶ崎(大道芸人)
Gilyak Amagasaki (Street Performer)

永井一正(デザイナー)
Kazumasa Nagai (Designer)

浅草木馬館前での人
Man at the front of Asakusa Mokuba-kan

上野雄次(花いけ)
Yuji Ueno (Hanaike)

山口小夜子(ファッションモデル)
Sayoko Yamaguchi (Fashion Model)

永田王(すぐイクよ出るよ/ライター)
Nagatao (SUGU IKUYO DERUYO/Writer)

ドルショック竹下(すぐイクよ出るよ/漫画家)
Dollarshock Takeshita (SUGU IKUYO DERUYO/Manga Artist)

熊田プウ助(ベアレスクダンサー)
Poohsuke Kumada (Bearlesque Dancer)

情野博之_アピシウス(ソムリエ)
Hiroyuki Seino_APICIUS (Sommelier)

内海利勝(ミュージシャン)
Toshikatsu Uchiumi (Musician)

深緑夏代(シャンソン歌手)
Natsuyo Fukamidori (Chanson Singer)

ハエ
Fly

鈴木清順(映画監督)
Seijun Suzuki (Movie Director)

磯崎広幸_アピシウス(メートル・ドテル)
Hiroyuki Isozaki_APICIUS (Maitre d' hotel)

クリス・ヴァイス VS ウー・ドンシン(ラウェイ選手 ILFJ)
Chris Vice VS Dongxing Wu (Lethwei fighter ILFJ)

ビビー・シジェローデル(ドラッグクイーン)
Bibiy Gerodelle (Drag Queen)

オリエンタ(ミュージシャン)
Orienta (Musician)

小畑華保理(シャンソン歌手)
Kaori Obata (Chanson Singer)

バカバッカ(ミュージシャン)
BACABACCA (Musician)

金子マリ(ミュージシャン)
Mari Kaneko (Musician)

山下洋輔(ミュージシャン)
Yosuke Yamashita (Musician)

トマツタカヒロ(肉態シャーマン)
Takahiro Tomatsu (Martial Butoh Tokyo Sharman)

小池直幸_鮨源
Naoyuki Koike_Sushigen

西江雅之(文化人類学者)
Masayuki Nishie (Anthropologist)

妹尾隆一郎(ミュージシャン)
Ryuichiro Senoh (Musician)

中谷友星(スポーツインストラクター)
Yusei Nakatani (Sports Instructor)

まいける(秘書)
Michael (Secretary)

井波知子(街のモデル)
Tomoko Inami (A model in "MACHI")

竹内直(ミュージシャン)
Nao Takeuchi (Musician)

類家心平(ミュージシャン)
Shinpei Ruike (Musician)

南博(ミュージシャン)
Hiroshi Minami (Musician)

大越基裕(ソムリエ)
Motohiro Okoshi (Sommelier)

オリヴィエ シェニョン_ロオジエ(シェフ)
Olivier Chaignon_L' Osier (Chef)

滝口由美子(シャンソン歌手)
Yumiko Takiguchi (Chanson Singer)

坪口昌恭(ミュージシャン)
Masayasu Tsuboguchi (Musician)

菊地成孔(ミュージシャン)
Naruyoshi Kikuchi (Musician)

ジェームス藤木(ミュージシャン)
James Fujiki (Musician)

宇佐美晋也_レカン(ソムリエ)
Shinya Usami L' écrin (Sommelier)

中村昌孝(税理士)
Masataka Nakamura (Tax Accountant)

万琳はるえ(ミュージシャン)
Malin Harue (Musician)

八木千曉_一行院(住職)
Chiaki Yagi_Ichigyoin (Chief Priest)

樫原徹(建築家)
Toru Kashihara (Architect)

千秋みつる(シャンソン歌手)
Mitsuru Chiaki (Chanson Singer)

関根葉子_オー・シザーブル
Yoko Sekine_Aux Six Arbres

松波ステーキ屋の人たち
People at Matsunami Steak House

不忍池周辺のおねえさんたち
Transvestite around Shinobazu Pond

蔵前の食堂の夫婦
Wife and husband of a restaurant in Kuramae

浅草レストラン大宮の人たち
People at Restaurant Ohmiya in Asakusa

路上生活者たち
People living on streets

ハロウィンでの人たち
People on a Halloween day

カラオケバーの人たち
People at Karaoke Bar

地下鉄の人たち
People on Subways

浅草の人たち
People of Asakusa

女たち 男たち
Women, Men

失踪者たちに捧ぐ・・・
Dedicate to Tokyo Alien Tokyo Absconder

THANKS

浅香 宏二
Koji Asaka

佐伯 誠
Makoto Saeki

宇佐美 力
Riki Usami (Editor)